第4回漫画翻訳賞グランプリ
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都・スロコンブ Miyako SLOCOMBE
受賞作品
TOKYO TARAREBA GIRLS
Akiko Higashimura, Le Lézard Noir
[翻訳者のコメント] 私が『東京タラレバ娘』の翻訳の話を頂いたのは一度目の外出禁止令が出た頃でしたが、毎日、たがが外れた東京のアラサー女子たちの世界にどっぷりと浸ることができるのは楽しかったです。ユーモラスな漫画を翻訳することは決して容易ではなく、そのうえ、この作品には日本の大衆文化に関係することがちりばめられています。しかし、私はこの漫画家のユーモアが大好きなので、翻訳のせいでジョークが不発に終わってしまうようなことには耐えられませんでした!したがって、想像力を存分に駆使して、物語のトーンやリズム、鮮やかさを尊重することに配慮しつつも上手に翻案するように努めました。大変なことは多くありますが、この作品は、私を読者として、また、翻訳者として楽しませてくれるので、新巻が出るたびに楽しんで取り組んでいます。
[あらすじ] テレビ脚本家の倫子は、仕事に燃える独身アラサー女子。小さな楽しみといえば、同じくアラサーで独身の香、小雪と女子会をすること。ある晩、行きつけの居酒屋でいつものように酔っ払い、大声で「タラレバ」話をしていると、一人のイケメン男子が話をさえぎった。その男子は、わめき散らす倫子たちにいらつき、3人のことを嘲笑い、おばさん呼ばわりしてその場を去ってしまう。まだ時間があると思い込んでいた倫子だったが、孤独な最期を迎えたくなければ、ここで目を覚ましてどうにかしなくてはいけないと気付いて…
選考対象 | : | 2019年8月1日から2020年9月31日に出版された日本漫画のフランス語翻訳作品 |
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グランプリ発表 | : | 第48回アングレーム国際漫画祭(2021年1月29日) |
選考委員 | : |
ブランシュ・ドゥラボルド(漫画研究者) ジュリアン ブヴァール(リヨン第3大学准教授) グザヴィエ・エベール(GRENA会員・漫画研究者) グザヴィエ・ギルベール (「du 9」編集者) アントナン・ベシュレール(ストラスブール大学准教授) |
【第4回漫画翻訳賞 ノミネート作品】