- 2025.09.09 お知らせ
- 企画展示「日仏文芸翻訳の歩み―古典から現代文学、Mangaまで」開催のお知らせ(2025年9月29日~11月3日 於早稲田大学国際文学館)
小西財団日仏翻訳文学賞第30回記念事業の一環として、企画展示「日仏文芸翻訳の歩み―古典から現代文学、Mangaまで」を開催いたします。
本展示では、20世紀末から現在に至るまでの日仏間の文芸翻訳の成果を旅していきます。小説や詩はもちろん、漫画やバンド・デシネも含め、翻訳がどのように両国の文学と文化を結びつけ、世界文学の形成に貢献してきたのかを紹介します。
日本におけるフランス文学の受容の始まりは明治時代にさかのぼります。特に近年では、日仏翻訳の相互性が少しずつ顕著になってきました。日本語から仏語へ、仏語から日本語へ、という双方向的な翻訳が盛んになり、日仏文化の懸け橋がますます充実しつつあるのです。普段目を向けられることの少ない翻訳文化の舞台裏にも光を当てます。
翻訳がつなぐ過去・現在・未来の旅路に、ぜひご同行ください。
企画展示「日仏文芸翻訳の歩み――古典から現代文学、Mangaまで」
Traduction littéraire franco-japonaise, son évolution:des classiques aux œuvres contemporaines, jusqu’aux mangas
日本におけるフランス文学の受容の歴史は明治時代から現代までと長きにわたりますが、20 世紀末からは、かつてのような仏語から日本語への一方的な翻訳受容ではなく、日本語から仏語へ、仏語から日本語へ、という双方向的な翻訳が盛んになり、日仏の文化的な架け橋がより一層充実してきました。本企画がとくに力を入れて示すのは、双方向的な翻訳の実現のかげには、優れた翻訳者の存在はもちろん、井上靖や大江健三郎など日本を代表する文学者たちの知られざる貢献があったということです。このような、普段目を向けられることの少ない翻訳文化の舞台裏に光を当てることも本企画の狙いです。20 世紀末から現在に至る日仏双方向の文芸翻訳、さらに漫画やバンド・デシネを含めた翻訳の成果を通覧することによって、現代日本の世界文学受容にフランス文学が果たしてきた役割を明らかにし、未来の可能性を探ります。
早稲田大学国際文学館サイト 企画展示ページ
https://www.waseda.jp/culture/wihl/news/11054
【会 期】 | 2025年9月29日(月)~11月3日(月・祝) |
【場 所】 | 早稲田大学国際文学館2階展示室(〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1) https://www.waseda.jp/culture/wihl/access |
【開館時間】 | 10:00~17:00 |
【休館日】 | 水曜日ほか(開館日は早稲田大学国際文学館ウェブサイトでご確認ください) |
【入場料】 | 無料 |
【おもな内容】 | プロローグ 翻訳で世界を旅する 第1章 現代を訳す 第2章 古典を訳す 第3章 翻訳家の仕事に光を 第4章 Manga! エピローグ 翻訳は世界文学をつくる |
共催:公益財団法人小西国際交流財団、早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)
監修:堀江敏幸(早稲田大学文学学術院教授)
企画・運営:小西財団日仏翻訳文学賞第30回記念事業組織委員会
協力:大江健三郎文庫、日仏会館・フランス国立日本研究所
後援:外務省、在日フランス大使館 / アンスティテュ・フランセ、公益財団法人日仏会館、
日本フランス語フランス文学会、一般財団法人井上靖記念文化財団